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脱毛 2026年7月24日 読了 約6分

レーザー・光脱毛の副作用
やけど・色素沈着・日焼け肌のリスク

「脱毛って、やけどとかしないの?」——レーザーや光(IPL)による脱毛は、いまでは一般的な施術です。大きなトラブルなく終わる人が多い一方で、論文には熱傷(やけど)・色素異常・目の周りでの眼合併症といった有害事象の報告もあります。この記事では、104本の論文を集めたレビューをもとに、どんなリスクがどんな条件で上がりやすいのかを正直にまとめました。
先に結論

レーザー・光脱毛は基本的に広く行われている施術ですが、論文にはやけど・色素沈着(や色抜け)、目の周りでは前部ぶどう膜炎などの眼合併症の報告があります。とくに日焼け直後の肌・もともと濃い肌色では有害事象が報告されやすい傾向。だからこそ信頼できる施術者・肌質に合った機種選択・日焼けを避けることが大切です。

出典:Mallat F, et al. Adverse Events of Light-Assisted Hair Removal: An Updated Review. J Cutan Med Surg. 2023. PMID: 37272371

このレビューは、光・レーザー脱毛に関する104本の論文を集めて、報告された有害事象を整理したものです。皮膚の合併症(熱傷・水ぶくれ・色素沈着や色抜けなどの色素異常)と、顔まわりで問題になりうる眼の合併症(前部ぶどう膜炎・虹彩炎など)の両方が取り上げられています。個々の効果の大きさ(何%減るか、といった数値)を示すものではなく、「どんな有害事象が、どんな条件で報告されているか」を質的に整理したものです。

レビューが整理した「リスクが上がりやすい条件」
出典:Mallat 2023(システマティックレビュー・104論文)PMID:37272371。以下は報告された有害事象の傾向を方向性として整理したもので、効果量(数値)は示されていません。
日焼け直後の肌
熱傷・色素異常の報告
もともと濃い肌色
メラニンが光を吸収
目の周りの照射
前部ぶどう膜炎・虹彩炎の報告
なぜ「日焼け肌・地黒肌」でリスクが上がるの?

脱毛の光は、毛や肌の色のもと「メラニン」に吸収されて熱に変わるしくみです。狙いは毛のメラニンですが、肌のメラニンが多い(=日焼け直後や、もともと濃い肌色)と、肌側でも光を吸収して熱がこもりやすくなります。これが、やけどや色素沈着・色抜けといった色素異常が報告される背景です。だからこそ「焼けた肌に当てない」ことが、トラブルを避ける基本になります。

目の周りの照射で報告される「眼合併症」

顔、とくに眉やまぶたの近くを照射するケースでは、レビューは前部ぶどう膜炎や虹彩炎といった眼の合併症の報告を整理しています。目は光に敏感で、まぶたを通しても影響が及びうるため、顔の脱毛では適切なアイシールドなどの保護と、経験のある施術者のもとで受けることが重要とされています。まぶたの内側など、目に近い部位のセルフ照射は避けるのが無難です。

トラブルを避けるための要点

「濃い肌色」でも施術はできるの?

「地黒だと脱毛は無理?」と心配する人もいますが、そうとは限りません。有色人種(濃い肌色)の顔の多毛に対してIPL(光)を用いた後方視的な報告では、この集団でも施術が行われ、有効性・安全性の面で前向きな方向が述べられています(具体的な数値は示されていません)。ポイントは、肌質に合わせて機種や設定を選べるかどうか。だからこそ、機種の違いを知っておくことが役に立ちます。

出典:Deshpande A. Efficacy & safety of intense pulsed light therapy for unwanted facial hair: a retrospective analysis in skin of color. J Cosmet Laser Ther. 2021. PMID: 35038966
大事な"読み方"のコツ:数字ではなく「方向」で読む

今回の2本は、いずれも「何%効く・何%安全」といった数値を断定するものではありません。Mallatのレビューは報告された有害事象を整理したもの、Deshpandeの報告は濃い肌色でも施術できるという方向性を示すものです。「絶対に安全」でも「危険だからやめるべき」でもなく、条件しだいでリスクが上下する——そこを踏まえて、施術者とよく相談するのが賢い読み方です。機種ごとの向き・不向きはレーザー機種の比較(関連記事)もあわせてどうぞ。

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肌をいたわる準備 脱毛の前後で肌を守る——日焼け対策とアフターケアをタイプ別に
日焼け止め(施術期間の日焼け対策に)
焼けた肌はリスク要因。日焼け回避が基本
低刺激の保湿ケア(施術後の肌に)
刺激の少ないタイプを。異常があれば医療機関へ
UVカットの帽子・日傘
塗るのが苦手な人の日焼け対策の補助に
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Q結局、いちばん大事なことは何ですか?
A
運営者より(医療従事者・美容室オーナー)脱毛は多くの人が問題なく終える施術ですが、「焼けた肌に当てない」「肌質に合う機種を選ぶ」「目の周りは保護と経験者に任せる」——この3つを外さないだけで、報告されているトラブルの多くは避けやすくなります。医療脱毛は医療機関で受け、少しでも不安や肌の異変があれば自己判断せず相談を。難しい話ではなく、準備と相手選びがいちばん効きます。※これは論文の内容にもとづく一般的な情報で、個別の診断・治療ではありません。

よくある質問

Q日焼けした肌に受けても大丈夫?
日焼け直後の肌はメラニンが増えて光を吸収しやすく、レビューでは熱傷や色素異常の報告が整理されています。日焼け直後は避け、肌が落ち着いてから施術者に相談するのが基本です。日焼け対策は日焼け止めの記事もご参照ください。
Q色黒(地黒)だとリスクが高い?
肌の色が濃いほどメラニンが光を吸収しやすく、有害事象が報告されやすい傾向があります。一方で、機種や設定を肌質に合わせれば濃い肌色でも施術は行われており、機種選択と施術者の経験が重要です。
Q脱毛で目に影響が出ることはある?
顔まわり、とくに目の近くの照射では、前部ぶどう膜炎や虹彩炎といった眼合併症が報告されています。適切な保護と経験のある施術者のもとで受けることが大切です。
まとめ
肌を守る準備から

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※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の施術・化粧品・治療の効果や安全性を保証するものではありません。医療脱毛は医療機関で行われる医療行為です。やけど・色素異常・目の不調など気になる症状がある場合は、自己判断せず医師にご相談ください。

参考文献

  1. 1. Mallat F, Chaaya C, Aoun M, Soutou B, Helou J. Adverse Events of Light-Assisted Hair Removal: An Updated Review. J Cutan Med Surg. 2023;27(4):375-387. doi:10.1177/12034754231174852. PMID: 37272371. PubMed
  2. 2. Deshpande A. Efficacy & safety of intense pulsed light therapy for unwanted facial hair: a retrospective analysis in skin of color. J Cosmet Laser Ther. 2021;23(5-6):116-121. doi:10.1080/14764172.2021.2009875. PMID: 35038966. PubMed

出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。本文には、原著が数値で示していない効果量は記載していません。